2010年01月28日

この文章は、
今度公にしようと思っていた、Freestyleの話で、原稿はあるのですが、これも第二稿となるか、または、外伝となるか、どちらにしても、Freestyleへの道の1章なので、みんなにとって参考になると思います。

1981年夏
全日本選手権
Freestyle
3位

渋谷、新宿の空の下。代々木公園。
木々の間に立ち込めるスチームのような、湿気、濃い緑、こんな日は無風。
「今年の夏は蒸し暑かった。毎日練習に明け暮れてこのざまか。
流した汗は純粋だ。なのに付いて来ない結果。他の種目はどうでもいい、Freestyleは誰にも負けたくない。」
「全日本3位では、香川県で待つ6人のフリスビーフリークに会わせる顔が無い。」

「皆であれだけ熱中して、海で、神社で、公園で投げ合って、フリスビー好きを自認してはばからなかった俺達だ…。」

キジョーは、代々木公園の木立ちの中をそんな事を考えながら歩いて、玉八や斉藤さんと待ち合わせた、いつもの練習場所に向かっている。玉八も斉藤さんも昨日までの全日本でしのぎを削ったプレイヤー同士。斉藤さんはFreestyleで優勝。*******「さすが大学を二つ投げ出し、卒業を棒に振って打ちこむ、フリスタ(freestyle)道。365日雨と雪の日も代々木公園にやって来る。誰よりも多い練習量。体のきれ、技のきれ、今の日本じゃぴかいちだ。」
キジョーは、斉藤さんについては、そんな風に思っている。
玉八やスポロン、ファグやキジョーそれぞれのFreestyleは、さすがフリスビーの聖地、代々木公園を根城にしてるぐうたら集団だけあって、今の日本ではトップクラス。そして、彼らも又、斉藤さんが、今現在進行中の学業的失敗(大学中退)に似て、遠からずの日々を送っているから。
要するに、日本のフリスビーエリート、特にFreestyler(フリースタイラー)と自認している人間達は、それぞれがこの社会での「掟破り物」なのだ。フリスビーに熱中する気質は狂人にも通ずるという事を証明しているかのように。最近、代々木公園に顔を出す事の少なくなったB作もそんな仲間の一人だ。

全日本の終わった翌日の、どんよりと風の無い代々木公園、太陽は出ていないのにこの蒸し暑さ。
前方200メートル程の所に、斉藤さんと玉八らしき人影がすでに練習に来ている。
「さすが、気狂い斉藤、たかりの玉八。もう代々木に来ているとは…。各大学のフリスビーサークルも、全日本の翌日、しかも夏休みに入ってるので、もうしばらくは練習にやって来ないだろう。
何が何でも、ここにやって来るのは俺達Freestylerだけ、ファグやスポロンもそのうちやって来るはず。俺達が朝起きて先ず考える事は代々木公園に行くこと。彼女とかいった、気の効いたものからは何万光年も彼方の星で俺達は生きている。」
キジョーは思わず笑いが込み上げて来るのを押さえられない。

斉藤さんは、右手の上で回転するプラスティックのディスクを顔の30cm上に浮かせ、その場でか2回転、ダンサーが体を回転させるような軸のブレないスピン。そして、落ちて来るディスクのスピードにぴったりのタイミングで右足の下をくぐらせたディスクは、元の右手の爪の上で、唸るような回転はそのまま。
上半身は裸、骸骨みたいにこけた頬、浮き出たあばら骨。洗い晒しで白っぽく色落ちした緑色の短パン。流行遅れの前髪だけ長い髪型。アシックスのバレーボールシューズ(ソールの材質が、地面の芝をよく噛み、滑りにくいという事に、freestyler達の間ではなっていた。)。
「よう!」
「オーッ、キジョー」
つづく

過去のメールを整理してたらこんなの見つけたので、筆者の了承のもと転載してみました。
苦情は受け付けます。
なお、続きは今のところ存在しません。



okmr_spinsokmr_spins at 00:22│コメント(2)トラックバック(0)昔話 | キジョー

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この記事へのコメント

1. Posted by ジョミ   2010年01月30日 08:29
3 文章はあまり上手くないけど、当時フリスタに熱中してた人々の様子の一端が覗けるようで楽しいです。筆者のやさしい人間性が現れてますね!。
2. Posted by tepmyaro   2012年11月04日 12:41
しかし、私は 良い 文章 ではないんだけど、 それは その時に いた人々 の状態の 楽しい 端が 通っ Furisuta 覗き にはまって いるようである。 穏やかな 人間性 私が 登場! 。

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